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2020年7月 6日 (月)

蝗害


 Columu_200310_01

www.meihoucom.jp/25633

 熊本県南部での集中豪雨で球磨川が氾濫するなど大きな被害が出ている。新型コロナウイルスが収まらないなか災難が続くが、世界でもコロナに加えて他の大きな災害が発生していると、今朝の日経ビジネスは報道している。写真一枚目のサバクトビバッタによる「蝗害」(こうがい)で、第2図のようにアフリカ東部・中東・インドに被害が広がっているらしい。


Columu_200310_02

www.meihoucom.jp/25633

 FAOは、2020年に東アフリカで2500万人、イエメンでは1700万人が飢餓に陥ると警告している。パキスタンでは、綿花や小麦が食い荒らされ、約5500億円の損害が予測されると。

 また、南米パラグアイでもサバクトビバッタが大発生し、大食料庫のアルゼンチンへ南下している。幸い、アメリカと中国へはまだ来襲していないが、食料入手難という点で日本もいずれ何らかの影響を受けると。

 1平方kmに最大8000万匹の成虫がおり、1日に3万5千人分の食料を食べる。2018年にサイクロンがアフリカの砂漠地帯に大雨を齎し、植物が繁茂してバッタが数を増やした。その後、大雨が飛来先にも続いて更に増えて70年来という爆発的な繁殖となったそうだ。

 1870年のネブラスカの最大の群れの例では、幅180km、長さ500kmに達したと。1958年の観測では、1立方メートルあたり17匹、個体数500億匹、重量12万トンである。

Desertlocust

https://ja.wikipedia.org/wiki/蝗害

 ウイキペディによれば、バッタは11月に産卵し春に幼虫となり、低い生息密度のもとでは、写真3枚目上の「孤独相」という普通の成虫となる。ところが、不思議なことに、幼虫のときに他の幼虫と接触すると、写真3枚目下のような黒い「群生相」に変わるのだ。これがいわば「悪魔への変身」(相変異)で、高い飛翔能力と集団性が高い成虫が生まれる。

 

 ところで、「蝗」は「いなご」と訓で読むが、見た目に差はない「イナゴ」と「バッタ」は何が違うのであろうか。両者とも分類上は「バッタ目」に属し、「イナゴ科」と「バッタ科」に分かれる。ただし、「イナゴ科」は「バッタ科」のように相変異はしない。平たく言えば、コメを食うイナゴは食べるとおいしく、バッタは不味い。

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