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2020年7月10日 (金)

九州の梅雨と中国

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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%85%E9%9B%A8

 「令和2年7月豪雨」で各地に梅雨前線が居座っているが、特に九州南部・北部を線状降雨帯が次々と襲うのは何故か、今更だがちょっとネットで勉強。そもそも、梅雨時の東アジアでは、第一図のように4つの気団がせめぎ合っているらしい。

 左上の揚子江気団だけが大陸性で乾燥し、右上のオホーツク海気団、右下の小笠原気団、左下の熱帯モンスーン気団は海洋性で湿気が多いそうだ。また、オホーツク海気団だけが冷たく他は暖かい。揚子江気団と熱帯モンスーン気団は主として湿度の差で間に停滞前線が発生し、オホーツク気団と小笠原気団の間には主として温度の差で停滞前線が出来ると言う。なお、東西の気団同士は、離れていたり、性質が似ていたりで、その間に前線は発生しないと。

 南北の気団が衝突した場所に、東西に数千kmに渡って前線ができ、数か月かかって少しずつ北上し、長雨が1-2か月続くが、これが「梅雨」である。図を見ると、九州など西日本の梅雨は、主に揚子江気団と熱帯モンスーン気団の南シナ海海上などでの衝突が起源であることが理解できる。

 この4つの気団は勢力がお互いに拮抗しているので、梅雨前線は長期に同じところに停滞するが、夏の訪れとともに、南側の気団の勢いが強くなり、次第に前線は北上し遂には消え去る。また、一般にアメリカでもそうだが、大陸の東端は雨が多いという共通した気象傾向があり、梅雨時の西日本の雨量が東日本より多いのはそのせいとか。

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https://www.afpbb.com/articles/-/3287772

 ところで、梅雨は日本特有の現象かと思ったら、中国の方が先輩である。もともと「黴雨(ばいう)」と中国で言ったが、「かび」より「うめ」が良いとして、同音の「梅雨」になったと「チコちゃん」で教わった。今回の豪雨被害(写真2枚目)も、中国の長江や黄河などでは日本の比ではないらしい。304の河川で警戒水位を越え、5000万人が避難したとか。もし、三峡ダムが決壊でもしたらそれこそ中国はすっ飛ぶかもしれない。

 新型コロナウイルスが中国で発生し、今回の大水害とも合わせて、今年は中国の災難の年である。中国には、「庚子(かのえね)大禍」という迷信?があるとか。庚子は十干十二支で60年に一回巡ってくるが、2020年がまさに庚子に当たるのだ。歴史的なこじつけの感もあるが、1840年のアヘン戦争、1900年の義和団の乱、1960年の大飢饉が大禍に相当すると。

 関係ないが、日本でも某副総理の「呪われたオリンピック」発言があったのを思い出した。こちらは60年ではなく、1940年、1980年、2020年オリンピックと40年ごとである。このまま世界中のコロナ禍が収まらないと、副総理の「呪われたオリンピック」が、それこそ予言通りになるかもしれない。

 

  

 

 

 

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