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2019年10月29日 (火)

チンパンジーはなぜ喋れない?

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https://www.amazon.co.jp/おもしろい-進化のふしぎ-ざんねんないきもの事典-今泉忠明/dp/4471103644

 小学4年のウシさんと動物の話をしていて「お爺ちゃんは生き物に弱いね」と言われ、「それでは、ざんねんないきもの事典(写真一枚目、今泉忠明監修)を読みなさい」と4巻も渡されてしまった。寝る前にパラパラ読んでいるが、大人でも結構面白い。進化の不思議を子供にイラストで分かりやすく解説。 

 その中に「チンパンジーが喋れないのは、のどの構造のせい」というくだりがある。チンパンジーは500万年まえに人間と共通の祖先から分かれ、賢くてヒトと手話で話せるのに、何故、喋れないのであろうか? 一口に言えばチンパンジーは口呼吸ができないせい。口呼吸ができるのは哺乳類ではヒトだけらしい。チンパンジーは口から出す息の量を調節できないので、細かい発音の使い分けを真似できない。脳の進化にのどが追いついていない、非常に惜しい例とか。

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http://nsi.hateblo.jp/entry/20161228/1482936249

 この話に興味を持ったのでネットでもう少し詳しく調べた。第2図で、チンパンジーとヒトの構造で最も注目すべき点は、青丸の咽頭部(食道への入口)と赤丸の喉頭部(気道への岐れ口)の位置関係。チンパンジーは二つの丸が近く、ヒトは離れてかつ下の方にある。

 このことで、チンパンジーは舌の根元をうまく使うことで、口からものを食べながら、鼻から空気を気道に送れる。他方、ヒトはこれが出来ずむせたり、誤嚥をしばしば起こすのだ。だが、ヒトは喉頭が下がったことで生まれた空間により、声帯を震わせて複雑な声を出せるようになった。つまり、食べながら呼吸ができない不便さは、声によるコミュニケーションを可能とする犠牲だった。

 このヒトの喉頭部が下にさがったのは、二足歩行に進化したためらしい。ちなみに、ヒトの赤ちゃんは、生まれた直後は、喉頭部はまだ上の方にあるので、チンパンジー同様に、乳房から乳を飲みながら、鼻から呼吸ができるのでむせないが、他方、喋れないのだ。

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https://akahel.com/raise-inko/inko-habit/inko-speakreason

 ところで、インコ(オウムの一種)はなぜヒトのように喋れるのであろうか? それは、写真3枚目のように、分厚いヒトのような舌があり、口の中で動かして、周波数の違う音を調音できるためらしい。また、脳には特殊な発声学習の能力があると。

 

 

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