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2019年9月11日 (水)

ガーンジー島の読書会の秘密

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https://dramanavi.net/movie/news/2019/08/post-438.php

 日比谷のTOHOシネマズシャンテで、「ガーンジー島の読書会の秘密」(2018仏・英)という一風変わったミステリー映画を見た。例の英語通信教育の一環で、東京では2館しか上映していないが、映画ファンは実に多いもので、火曜の午後と言うのに満員である。映画の英語名は、The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Societyという舌を噛みそうな長い名前。

 1946年、第二次世界大戦が終わったばかりのロンドン。作家のジュリエット(写真左、リリー・ジェームズ)は、以前彼女が古書店に売った本を入手したというガーンジー島に住むドーシー(写真右、ミキール・ハースマン)から手紙を貰う。手紙には、彼が所属している「読書とポテトピールパイの会」のことや、戦時中ナチス・ドイツに占領された唯一の島で、その読書会と、会の創始者のエリザベスという女性の存在が、心の支えになっていたというエピソードが綴られていた。

 読書会とエリザベスに興味を持ったジュリエットは、ガーンジー島の読書会を訪れるが、そこにエリザベスの姿はなかった。やがて、ジュリエットは読書会には重大な秘密があり、それはエリザベスの不在の理由と関係していることに気づくがーー。ガーンジー島の数奇な歴史をたどりながら、メンバーに隠された謎を解いていくという独創的なヒューマン・ミステリー仕立て。

 ジュリエットは本の素晴らしさを再認識し、自分の人生を見つめなおす。勿論、珍しい島の自然風景とロマンスのおまけつき。ストーリーは実話ベースで一種のドキュメンタリーであり、結果は道具立てで予想されるおどろおどろしい所はなく極めて地味である。全てがハイレベルの映画。

 ちなみに、ガーンジー島は、イギリス海峡のチャンネル諸島に属するイギリス王室の属領。昔はフランスと地続きであったフランスにごく近い島。1939-1945年にドイツに占領されたが、現在は外交と国防は英国に依存するものの、その他は高度な自治権を持つ。タックス・ヘイブンの地としても有名で、多数のオフショア金融センターがあるという。

 

 

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