« ラニアケア | トップページ | ラズパイ »

2019年9月 1日 (日)

日本病

Hyta

https://dot.asahi.com/wa/2017100500015.html

 今朝の日経の英FT(ファイナンシャルタイムズ)版は、「世界に広がる日本病 投資の不安材料に」と報じている。かっては「英国病」というのが流行ったが、今は「日本病」である。一枚目の写真は同趣旨の2017年夏の英International Economy誌の表紙で、日の丸は正に病んでいて、「日本病は世界に蔓延するか」とある。

 FTの記事によれば、世界に不況の影が忍び寄っているが、投資家やアナリストが真に恐れているのは、もっと深刻な構造的な変化だ。つまり世界経済が「日本化」に飲み込まれることだとしている。日本は30年近くもデフレや低成長と格闘し続けている。大規模な金融緩和を続けるが効果は空しく、政府債務が膨れ上がるなかで、国債金利は低下している。

 世界の国債の30%はマイナス金利で、その半分は日本国債である。欧州も総崩れで、唯一プラス金利国債なのは米国のみ。全世界で取引可能な投資適格債の95%は米国債であり、サマーズ元米財務長官の話では、「ブラックホール金融経済、つまり金利がゼロに張り付き、その状態を脱する見通しが立たないとの日本や欧州経済への見方が市場では定着している。両市場では、ゼロもしくはマイナス金利が1世代以上続くであろう。一度でも景気後退が起これば、アメリカもその仲間入りする」。日本はここ10年の株式利回りが、国債金利を下回ったので、「日本化」は正に世界の投資家にとっての悪夢である。

Img_nr16008_01a

https://spc.jst.go.jp/experiences/rondan/nr16_008.html

 話は変わるが、先日、高校時代の仲間3人が集まった時、英国病の話が出た。ウサギさんも1987年にロンドンに出張したとき、ホテルの効率の悪さに呆れ、「英国は確かに病んでいる」などと、今から思えばちと生意気な記録を残している。ネットで調べると、イギリスは戦後に社会主義的な政策をとり、基幹産業の国有化、各種の規制強化、「揺り篭から墓場まで」の社会保障重視などが相まって、1960年代から経済が停滞し失業が増え、「欧州の病人」などと呼ばれた。だが、1980年代にサッチャーが、国営企業の民営化、規制緩和などの自由化政策を進め、北海油田の原油輸出などもあって経済は上向きに転じ、2001年には「英国病完治宣言」をした。

 その病人英国のここ30年のGDP成長率を調べると4.9倍で、日本はこの間わずか1.5倍であり、病人が入れ替わったのが明快である。なお、アメリカは4.1倍、韓国は17.8倍、中国は75倍であり、韓国や中国に日本が軽く扱われるのも残念ながらもっともか。上図は1990-2014年の日米中のGDP推移を示す。

 上記の3人の真面目な高校同窓生と、なぜ日本は30年間も停滞したのかと議論したが、2人からは「だから何が困っている?」ときた。つまり日本病には自覚症状がないのだ。問題は外国との比較であって、国民は政府の景気は回復しつつあるようだなどの巧みな発表に騙され続けてきた?きらいもある。

 藤巻参議院議員(維新の会、元モルガン銀行日本代表)によれば、「日本病の原因は、日本は実は世界最大の社会主義国家で、規制が強く、国民皆保険など福祉過剰の重い政府のため」となる。現に、イギリスは社会主義政策をやめ、中国は資本主義経済をとりいれたので高成長に転じたと。どう思う?

 

« ラニアケア | トップページ | ラズパイ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ラニアケア | トップページ | ラズパイ »

無料ブログはココログ
2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31