« 米中関係の日本への影響 | トップページ | 送電鉄塔 »

2019年7月15日 (月)

宇宙のこと全然分からない

Nhj

https://item.mercari.com/jp/m56975468507/

 たまにマクドナルドやカレーライスが無性に食べたくなるが、同様に科学関係のちょっとした専門書を読みたくなり、日本一のジュンク堂などへ用ありげに勇んで行くのだ。アメリカのハーバード大やMITの教授などの分厚い最新版を買い、帰りの電車の中で得意げにパラパラめくるが、結局は理解不能で本箱に積んでおかれるのが、悲しいかなこれらの貴重な?翻訳本の運命である。

 先日、また悪い癖が出て藤沢のジュンク堂へ行ったが、今度は従来と違って、中高校生向けの「僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからないーこの世で一番おもしろい宇宙入門」(写真)という易しい一般向けの入門書を買ってみた。著者は、スタンフォード大卒の漫画家ジョージ・チャムと、カリフォルニア大教授のダニエル・ホワイトソンである。特に文字サイズがやけに大きくて年寄りに見やすく、まさにハズキルーペが不要な点が気に入った。

 ところが、読んでみて驚いた。宇宙の何が分からないかの分かりやすい解説本だが、読者は現在の最新の量子力学などは、当然知っていると考えているのだ。考えて見れば当然だーー何が分からないかは、分かっていることは全て知っているから分かるのだ。中高校生向きと考えたのは自分の早とちりで、多分大学物理学科の学生くらいが対象であろうか。

 まず、有名な話に我々は宇宙の5%しか分かっていないというのがある。つまり、宇宙の全物質・エネルギーのうち、人類が知っている物質はたったの5%に過ぎず、残りの27%はダークマター、68%はダークエネルギーで、ダークというのは我々が何物か全く分からないという意味である。政治家や経営者は、大金を研究費に使って、科学者は一体何をしとるのかと怒るかも知れないが、この事実も割合最近分かったことである。

 次に、宇宙の物質を最終的に細かく分けたとき、何から成り立っているかについては、12の基本的な物質粒子から成り立っていることが最近分かってきた。つまり、クオーク(アップ・ダウン、チャーム・ストレンジ、トップ・ボトム)、レプトン(電子・電子ニュートリノ、ミューオン・ミューニュートリノ、タウ・タウニュートリノ)の12種である。ところが、困ったことに、我々が知る5%の物資は、アップクォーク、ダウンクォーク、電子の3種類があれば十分で、残りの9種類は何のためにあるのか全く分からないのだ。

 地球が引力で太陽の周りを回るなど、重力は宇宙で最も重要かつありふれた力だが、これが現代物理学では一番分からない現象とか。つまり、重力子などは未だ見つかっておらず、量子力学などの世界と全くそりが合わないし、重力が他の力と比して桁違いに弱い理由も不明である。毎日、重い買い物籠を運ぶ主婦は、重力が弱いなんてウソと思うかもしれない。だが、机上におかれたクリップは、地球全体が引っ張っているに拘わらず、いとも簡単に磁石に吸い上げられてしまう。最近では、重力は我ら3次元の世界でない世界の住人で、ひょいと3次元に顔を出したので力が弱いとの説も有力とか。

 次に分からないものは時間とエントロピー。全ての宇宙の事象は戻れるのに、何故時間とエントロピーはどんどん一方向に進むだけなのか。タイムマシンでもし過去に戻って、自分を殺したら現在の自分の存在は矛盾するから? エントロピーの増加とは、熱力学第2法則のことで、世の中はどんどん複雑さが増加するというもの。例えば、猫が部屋を滅茶苦茶にする。整理したらエントロピーは戻るかと思うが、整理のために余計なエネルギーを使い、これが世の中をより複雑にする。このエントロピーの増加一方により、将来の宇宙は乱雑さは最大限に達し、「宇宙の熱的死」を迎えるという。

 草臥れたのでこの辺でやめる。あとは分かっていないテーマのみ挙げる。「次元はいくつある?」、「光より速く進める?」、「地球に超高速粒子を撃ち込んでいるのは誰?」、「どうして僕らは反物質じゃなくて物質でできているの?」、「ビッグバンのとき何が起こったの?」、「宇宙はどのくらい大きいの?」、「万物理論はあるの?」、「宇宙で僕らはひとりぽっちなの?」。

ーーサイエンティストたちは、幸いにも当分飯の種は尽きないようだーー

 

 

 

 

 

 

 

« 米中関係の日本への影響 | トップページ | 送電鉄塔 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 米中関係の日本への影響 | トップページ | 送電鉄塔 »

無料ブログはココログ
2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30