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2019年6月27日 (木)

宇宙人の星を見つけ出せ

Hgf

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00470935

 日曜夜のNHKスぺシャルで、「宇宙人の星を見つけ出せ」というやや「トンデモ番組」に近いのを見た。元来、公共放送は、民放の「UFOを見た」ライクの低俗番組と張り合う必要はない筈だが、視聴率競争でNスペもそうは言っていられない? それにしても、このブログは最近宇宙づいている。ブラックホール、火星と3連荘である。

 驚いたことに、世界の科学者の大多数は、宇宙人はいると信じるようになったとしている。その例として、2017年に太陽系外から初めて飛来した天体オウムアムア(写真一枚目)が、自然ではありえない加速をして、太陽系から飛び去った。全長400mの葉巻型だが、これは宇宙人が創った宇宙船だと、ハーバート大の天文学主任教授が昨秋論文発表したとNHKは紹介した。

 ただ、ネットで確認すると、この物体は電波を出していないし、加速したのは太陽系以外からの飛翔物は初なので、人類が知らない何かの自然現象があるのではとか、宇宙船説を疑問視する意見も多いようだ。しかも、速いと言ってもオウムアムアの速度は、たったの毎秒30kmで、太陽に一番近いお隣の恒星でも光で数年はかかるという遠方だから、多分、帰るのに5万年くらいはかかるそうだ。 

Europamission1jpg

https://www.swissinfo.ch/jpn/

 後半の地球外生物のCGなどはご愛敬だが、生命存在の星の探索のあたりはまともである。生命のハビタブルゾーンは、高温の恒星上ではありえず、周回する惑星を探すことになるが、ご承知のように惑星は光を反射するだけなので、惑星が明るい恒星の前を横切るときの恒星の光度の変化で発見する。ところが、発見できた惑星は、ほとんどが恒星に近すぎて高温で水がないことが分かったらしい。

 そこで、去年打ち上げられた最新の宇宙望遠鏡TESS衛星の出番となる。TESSは太陽などの恒星より暗い赤色矮星の惑星を観測できる性能がある。赤色矮星(写真2枚目)は、太陽の1/10位の重さで、半分くらいの表面温度であり、地味だが何よりも宇宙の星の70%と多数ある。それに太陽などは100億年くらいで燃え尽きるが、赤色矮星の寿命は長いので、宇宙誕生以来の138億年間に消えたものはないそうだ。つまり、長くかかる生命の進化に最適の環境である。

 既に、TESSなどで数百個の赤色矮星の惑星が見つかり、そのほとんどが水があるハビタブルなことが分かったそうだ。何せ我らの天の川銀河だけで恒星は数千億個もあり、全宇宙に銀河系の数は最近では数兆個もあると言われるから、ほぼ無限大の数の生命ハビタブルな星が宇宙に存在する計算となる。

 ところが宇宙はそう甘くはない。ハビタブルということは、温度の低い赤色矮星の近くの惑星が候補となるが、近いと矮星からのフレアや放射能を浴びる危険がある。大規模なフレア発生は、矮星誕生直後との説もあり大丈夫としても、近いと潮汐ロックという厄介な問題が起こる。つまり、月と地球の関係で月は自転できず、常に同じ面を地球に向けて公転するように、赤色矮星近くの惑星も自転できず、常に昼の半球と夜の半球に2分され、その温度差は数百度に及ぶという。この場合は昼夜両域の境あたりに生物は辛うじて生きることになる。

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