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2019年6月22日 (土)

海運王の夢 バレル・コレクション

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https://www.artpedia.jp/edgar-degas/

 学士会の帰りに渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」を見た。NHKの日曜アートシーンで知り、会期が終わりそうになったので慌てて行ったもの。毎日新聞社単独の主催のためか、たいへん珍しい展示会だが余り混雑していなかった。何しろ80点の印象派名画のほとんどは初来日である。写真一枚目は今回の超目玉で、ドガの「リハーサル](1874)。

Mko

https://spice.eplus.jp/articles/215485

 写真2枚目は、ゴッホの「アレクサンダー・リードの肖像」(1887)で、リードは今回のコレクションのほとんどをバレルの依頼で収集したパリの画商である。グラスゴー出身だが、ゴッホ兄弟とパリで下宿を共にしていたので、あらゆる画家の下に自由に出入りできた稀有の画商とか。ドガ以外に、ラ・トゥール、クールベ、セザンヌ、ブーダン、コロー、シスレーなど、多数の作品を購入した目利き。

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https://spice.eplus.jp/articles/215485

 写真3枚目は海運王のウイリアム・バレル(1861-1958)で、15歳でグラスゴーにて家業の船の艤装業を手伝い、24歳で父の跡を継いだが、その後、船舶の売買で大成功し「海運王」と呼ばれた。スコットランドはもともとイングランドとそりが合わずフランスびいきで、フランス美術の海外では最大のマーケットだったらしい。繁栄した大都市グラスゴーには、バレル以外にも何人かのフランス印象派の大収集家がいた様子。

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https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_burrell/

 1944年、バレルは蒐集した5000点に及ぶ美術品をグラスゴー市に寄贈した。ただ、条件が2つあり、コレクションは大気汚染のないグラスゴー郊外で展示すること、海外へ貸し出さないことであった。グラスゴー市は、1983年郊外のボロック公園内にバレル・コレクション(写真4枚目)として移設し多くの観光客を集めた。同館は2015-20年まで改装のため閉館中で、その間海外に美術品の貸し出しが可能となったもの。

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