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2019年6月14日 (金)

「民主の女神」

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https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/35423/report

 香港で 大規模なデモが続いているが、「香港の民主の女神」と呼ばれる学生のアグネス・チョウさん(写真)が、12日明治大で日本の支援を求めて講演した。たまたま、英語の通信教育の教材で、チョウさんの流暢な英語のインタビューを聴いたばかり。1996年の香港生まれで、もう2012年の国民教育課程改定反対の中学生占拠や、2014年の普通選挙法に関する市街地占拠の「雨傘運動」で名を挙げた人らしい。今回の日本での講演は日本語であり、日本のアニメ・オタクで日本語を覚えたとか。

 現在の香港デモは逃亡犯条例改正に関するもので、外国人が刑事事件を起こして香港に逃げ込んだ際、外国の要請で犯人を引き渡すとするもの。香港はアメリカなど多くの国には既に引き渡せるが、中国には不可能だったのが今回改正する趣旨。一見、リーズナブルだが、香港は1997年の中国返還後に、700万人のうち80万人以上の中国移民が流入し、この人たちの中には反政府運動などで中国から逃げて来た人々がかなりいるらしい。従って、刑事事件をもし中国政府がでっち上げれば、簡単に中国本土へ送還し処罰できるようになるのだ。

 ご承知のように1839-42年のアヘン戦争の結果、香港は英国に割譲された。だが、その後ながい間、英国は香港の水不足問題に悩み、ついに1997年手放すに至る。ただ、50年間、資本主義と社会主義の共存を認める一国二制度が条件である。ウサギさん一家は、1996年の返還前に香港に旅行したが、この一国二制度の実態は知らないことに、今更気が付いたのでちょっと調べた。

 大雑把に言えば、外交と国防を除き、かなり高度な自治を香港に認めると言うもの。ただし、自治とはいえ、首長や閣僚などは中国政府が任命し、議員の半数のみが国民の選挙で選ばれるが、残りの半分は官選であるので、民主主義政治とは程遠い。ただ、司法は中国本土とは別の英米法がベースで、言論・集会・報道・デモ・信仰の自由は一応認められているそうだ。もちろん、経済面では従来通りで、中国の傘下に入ることで、相当な数の裕福な人々が、カナダやオーストラリアへ既に逃げ出しているが、アジアでは一人当たりのGDPはトップクラスで、教育水準も高く、なにより寿命では男女とも世界一である。

 

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