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2017年7月12日 (水)

第二の地球

2017022522
 
http://machiukezoo.biz/archives/10167
 
 学士会夕食会で、渡部潤一東京天文台副台長の「続々見つかる第二の地球候補ー地球外生命発見への期待ー」という講演を聴いた。天文学では、ここ20年極めて大きな進展があり、地球と似た環境を持った惑星が次々に見つかっているらしい。
 
 生命の材料は、この宇宙に普遍的に存在すると言う。恒星は核融合反応で光り輝き、水素がヘリウムや、炭素、窒素、酸素といった元素に変わる。恒星が死ぬとき、超新星爆発などで、これらの物質は宇宙にばらまかれるので、生命に必用なタンパク質の材料や水は、宇宙のどこにでも存在するのだ。
 
 ただ、水があっても液体になるのには一定の条件が必要である。太陽系でも、金星は470度と暑すぎ、火星はマイナス数十度と寒すぎる。例外は、木星の衛星エウロパの地下で、海があり地球外生物が見つかる可能性かあるらしい。
 
 そこで、太陽系以外の恒星の地球と似た環境の惑星を探すことになるが、惑星は反射光なので暗く、意外に発見が困難だったらしい。例えで言えば、富士山頂の電球の明かりが恒星で、その周りを飛ぶアブが惑星である。電球の明かりの変化を東京から観測して、アブの存在を推定する方法とか。
 
 これを画期的に改善したのは、大気の影響がない衛星に積んだNASAのケプラー望遠鏡である。2009年から大量の恒星を観測し、(太陽)系外惑星を多数発見した。当初は、木星のような大型のガス惑星ばかりであったが、その後のコンピュータによる統計処理の威力などもあり地球型の岩石惑星が見つかるようになったと言う。
 
 今年、2月にNASAは、上の写真の恒星トラピスト1には、7個の地球型惑星が存在し、そのうちの3つ(e,f,g)は、ハビタブル・ゾーンを持つ「第二の地球」候補と発表した。ハビタブルとは、恒星からの距離が適切であり、表面に水が存在する適温環境にあること。しかも、39光年と宇宙では極めて地球に近い。5月にNASAは、11光年ともっと近い他の「第2の地球」候補を発表している。
 
 恒星には必ず惑星があるが、地球型惑星を持つ割合は1/6と推定され、更に地球型惑星にハビタブルゾーンがあるのはその22%とされるそうだ。すると、銀河系には1000億個以上の恒星があるから、第二の地球候補は、天の川銀河系だけで40億個もあるのだ。更に、全宇宙には1000億個以上の銀河があるから、40億の1000億倍というまさに天文学的数字の第二の地球候補が存在する。
 
 地球の場合、誕生8億年で最初の生命が生まれた。果たして生命誕生は、他の星でも可能であろうか? 調べる方法は、大気の酸素やオゾンを調べる。これらは「バイオマーク」と呼ばれ、大気の成分を光のスペクトル分析から判定する。それには、超高解像度の望遠鏡が必要で、現在、ハワイのすばる望遠鏡の隣りに、TMT望遠鏡を建造中とか。直径30m(すばる8m)で、日・米・中・加・印の5か国共同プロジェクト。2027年完成予定で、宇宙生命の発見はもはや時間の問題とか。ただ、ウサギさんは、2027年には、もう「星」になっているかも。
 
 ところで、全宇宙でこんなに多数の第二の地球があるのなら、どこかに知的な生物がいるかも知れないと考えるのが普通であろう。天文学者は楽観的に存在すると期待して探査を進めるが、生物学者は、進化は知能方向に進むとは限らないとして悲観的とか。
 
 文明を持てば、通信手段として電波を用いる筈として、カール・セーガンのSF小説「コンタクト」で有名になったSETIプロジェクトで、全宇宙を探してきたが、今後はもっとターゲットを絞って探索できると。1970年ごろ、M13に向けて電波の手紙を出したそうだ。ただ、返事がくるのが、47000年後では仕方がないが。
 
 ーー「星空浴」を奨める。ともかく夜空を見よう。癒される空間だと。
 
 
 
 

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