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2017年1月25日 (水)

播州揖保川・室津みち

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http://hma.tenkomori.tv/e186487.html
 
 今日の街道をゆくは「播州揖保川・室津みち」である。播州は兵庫県の播磨地方のことで、揖保(いぼ)川(写真一枚目)は、宍粟(しそう)郡に発し、たつの市を経て、姫路市で播磨灘に注ぐ一級水系。水が澄み川底が浅く、アユ釣りの人気スポットとか。司馬は1976年に訪問している。
 
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http://www5f.biglobe.ne.jp/syake-assi/newpage800.html
 
 揖保川の河口から40kmほど上流に一宮の町があり、ここは播磨の一の宮である伊和神社(写真2枚目)で有名。こんな山奥に何故一の宮があるのか不明だが、司馬は歴史的に米作がまず扇状地の根元からスタートしたためと推定。
 
 更に下って、中国自動車道とのインターチェンジあたりで、黒田官兵衛の山崎の地に出る。秀吉に居城の姫路城を開け渡して山崎に移ったのは、戦国時代に先が読め、ビジネス感覚のある武士として、司馬は官兵衛に感心することしきり。ビジネス感覚は、祖父が薬売りであったために養われたとしている。
 
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http://www.city.tatsuno.lg.jp/shoukoukanko/rekishi.html
 
 山崎の南20kmにたつの市(写真3枚目)がある。2005年に合併したので、妙なひらがな市名になったが、要するに竜野や龍野である。脇坂氏龍野藩5万石の城下町で、今でも白壁の武士屋敷などが残り、「播磨の小京都」と呼ばれると。醤油造りで有名だが何しろ静かな町で、竜野出身の三木露風の童謡「赤とんぼ」で、「とまっているよ竿の先」の感じがまさにピタリだそうだ。
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http://home.384.jp/yukio303/gyoko/murot-01.htm
 
 揖保川が瀬戸内海に流れ込むあたりの西5kmのところに、室津(写真4枚目)の漁港がある。奈良時代から瀬戸内海路の要地として栄え、江戸時代には西国大名の参勤交代では必ず寄った港で、「室津千軒」とも呼ばれて、殷賑を極めたらしい。ただ、明治以降は急速に廃れた。
 
 この「xx千軒」という表現を司馬は良く使うが、商業的に一時は大いに賑わったが、その後、何らかの事情で振るわなくなった場所を呼ぶようだ。ネットで調べると、草戸千軒(広島県)、福岡千軒(岡山県)、今井千軒(奈良県)などが知られるそうだ。なお、福岡千軒は、これも黒田官兵衛と関係があり、官兵衛の曽祖父の出身地。黒田長政が博多に福岡城を築いたとき、備前福岡からその名をとったと言う。

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