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2016年10月31日 (月)

オランダ紀行

Netherlands_map
 
http://asayake.jp/cannabis-studyhouse/46_map/06_netherlands_map/netherlands_map.html
 
 今日の街道をゆくは「オランダ紀行」。司馬は1989年にオランダとベルギーのアントワープを訪問。なお、ウサギさんとおサルさんは、1998年にグループツアーで、オランダ・ベルギーを訪ねている。ウサギさんはその前に、出張でアントワープへ2回行っているので、とりわけ懐かしい。司馬は成田からロンドン経由でアムステルダムのスキポール空港に到着。上図でちょっと見難いが、アムステルダムは中央西部に位置する。
 
 ご承知のように、江戸時代の西欧への窓口は長崎の出島一か所で、十数人のオランダ人のみが滞在を許された。日本人はその僅かな穴から、オランダ語や科学・工学・医学などの西洋文明を吸収し、全国に流布した。これは世界でも極めて珍しい現象とか。
 
 アムステルダムの南西40kmのところに古いライデンの町があり、司馬が特に気に入って何度も訪れている。ここは1574年市民が団結して籠城し、スペイン軍を破ったので有名。アメリカの独立戦争や、フランス革命の200年前にもう市民社会が誕生していたのだ。市民の結婚式は全て市庁で行われ、市長が司式をする習わしとか。
 
 アムステルダムの北方40kmのところに、ホールンという港町がある。ここは海外から帰国する船が、アムステルダムの前に寄るところ。人々は待ちきれずにホールンで珍しい品を買ったらしい。また、北海で獲れたニシンの初物を、口を上に開けて尻尾から生で食べるしきたりがあるそうだ。ここには東インド会社の本拠地があった所でもある。
Images
 
http://inatimy.blog.so-net.ne.jp/2007-09-03
 
 ホールンの30km北に位置する「大堤防」(写真中)に寄った。東北地方のフリースランドとの間に1932年に造られ、全長32kmもある。写真左側が北海、右側がアイセル湖で、アイセル湖は淡水。水を掻い出せばいつでも陸地ができるよう準備したが、農地の必要性が薄れた。特に、右側の護岸はコンクリートではなく、石のブロックを使い、湖のプランクトンなどの環境保全に配慮したと。なお、ライデンの道路石畳のブロック石が有名だが、スイスやドイツからの輸入品である。
18684
 
http://joy-trip.jp/18684
 
 「神は世界を造ったが、オランダはオランダ人が造った」と言われるほど、国土の1/4は海面下にある。風車が過去排水に使われたが、現在は電力が主とか。小国のオランダが最も栄えたのは、17世紀の大航海時代である。果敢な商人たちが世界のビジネス界を制覇した。画家のレンブラント(1606-69)は正にこの時代の人で、有名な「夜警」の背景には、富裕な商人たちの意向があると言う。つまり、多数の肖像を一枚の絵に描いて、「割り勘」で費用を払うのである。
 
 ところで、チューリップは16世紀末にトルコからオランダに輸入されたが、愛好者たちを集めて、珍種一株が一軒の邸宅に匹敵するほどまで暴騰した。だが、1637年バブルは弾け価格は1/100に下がり、多くのオランダ人は被害を受けた。しかし、その後、花卉はオランダの主要産業となり、現在の世界シェアは60%もあると言う。
 
 アムステルダムの南東100kmのニューネンという田舎町を訪れた司馬は、ここでゴッホ(1853-90)への思いを馳せる。オランダはプロテスタント主流の国だが、南部中心にカトリックが多く、人数ではカトリック信者の方が多いそうだ。ニューネンもカトリックの町だが、ゴッホの父はプロテスタントの牧師で、この地で布教に苦労した人のようだ。
 
 ベルギーのアントワープでも、画家ルーベンス(1577-1640)の家に寄っている。世俗的な才能と、芸術家的な才能を併せ持った稀有な人である。聖母大聖堂の「キリストの降架」を見たが、「フランダースの犬」のネロ少年とパトラッシュも見た筈。ただ、この「フランダースの犬」は、地元のベルギーや、作者が出身の英国でも、誰も知らないと書いている。その理由は、15歳にもなったネロが、自分の人生を切り開けなかった点に、不満があるのではと言う。

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