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2016年6月17日 (金)

欧州連合(EU)

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http://matome.naver.jp/odai/2143608278629396601/2143615481493803603
                                                                                                                                                                                                                     
 舛添都知事問題に気を取られてる間に、株が下がり、円が高くなって、リーマン
ショックの再来かと騒ぐ向きもあるようだ。関係ないと思っていたイギリスのEU離
脱問題が、我々にも大いに影響があることが分かってきた。23日の英国国民投
票で、EU脱退の可能性が高くなりつつあるらしい。そこで、最近のEU問題をネッ
トでざっと勉強。
 EUの歴史の概略をお浚いすると、1957年にフランス、西ドイツ、イタリア、オラン
ダ、ベルギー、ルクセンブルグの6か国は、経済分野での統合と、エネルギー分
野での共同管理を進展させるべく2つのローマ条約を調印し、1958年欧州経済共
同体と欧州原子力共同体が発足した。1965年統合を効率的に進めるべく、ブリッ
セル条約が調印され、1967年に欧州諸共同体(EC)という1つの枠組みの中に
統合した。
 1973年、それまでの6か国に加えて、イギリス、アイルランド、デンマ-クが、
1981年にはギリシャ、1986年にはスペインとポルトガルが加盟。1989年のベルリ
ンの壁を受けて、1993年に欧州連合(EU)が発足。その後、北欧・東欧諸国などが
順次EUに加盟して、現在28か国(上図)を数える。主な未加入国は、ノルウェー、
スイス、アイスランドなど。近い加入候補はトルコ。

 その間、重要なことが次々決まった。1985年のシェンゲン協定で、加盟国間の
国境を取り払った。人が自由に行き来できるだけでなく、相互の関税が撤廃され
たことが大きい。また、1999年には共通の通貨としてユーロを採用。ただ、何故か、
イギリスとデンマークは義務を逃れたが、残りの26か国にはユーロ採用の義務が
ある。ところが、スウェーデン、ポーランド、チェコ、ハンガリー、ルーマニア、ブル
ガリアの6か国は、未だにユーロを採用していない。
 
 ところで、イギリスにEU脱退の声が高いのは、一つには難民・移民の受け入れ
問題がある。EUのどこかの国が難民・移民を受け入れれば、シェンゲン協定に
従って、際限なく各地に拡がる。イギリスはアイランドとともに、このシェンゲン協定
の完全実施から免れてはいるが、福祉政策の整った英国になだれ込んできて、税
の負担に国民が音を上げた。勿論、デメリットもある。ロンドンはEUの金融のセン
ターで、もし脱退すればドイツやフランスに100万人分のジョブが流れると言う。更に、
ポンド安に加えて、英国の大マーケットであるEUから関税を課されるのが痛い。

 その他にも英国人のプライド見たいなものも垣間見られる。EUは何といっても、
もともと仏独が中心で作られ、特に経済面ではドイツが牛耳っているらしい。ドイ
ツ流の徹底した緊縮デフレ路線や、官僚的な各種の規制は、EUの経済成長停滞
と高い失業率を招いたとも批判されるそうだ。驚いたことに、N校の英人先生の話
では、イギリスでは「ヨーロッパ」とは大陸部を一般に指す言葉だそうで、EUには
感覚的にも、もともと英国を含んでいないのである。まあ、「島に相談なく陸の連中
がごちゃごちゃやっとる。ユーロを使わずにポンドで良かった」という感じか。
 
 だが、英国のEU脱退の世界への影響は大きそうだ。何しろEUはアメリカを凌ぐ
経済圏であり、もしその信頼が揺らげば、経済的にも、政治的にも、軍事的にも
影響は大きい筈。また、各地で反体制的な動きや、独立運動などが活発化するか
も知れない。

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